在庫管理システムの導入事例ご紹介その②必要部品の見える化で最適仕入れの計算の手間ゼロへ!計算時間の劇的削減による残業改善へ!

2018/05/31
今回は、水道設備制作会社の事例をご紹介いたします。

この会社様が一番困っていたことは、半製品と部品や原材料の在庫です。

一例を述べますと、
AとBの材料を組み合わせてCという部品を作る。
DとEの材料を組み合わせてFという部品を作る。
AとEの材料を組み合わせてGという部品を作る。
CとFを組み合わせてHという製品を作る。
FとGを組み合わせてIという製品を作る。
HとFとGを組み合わせてJという製品を作る。
というように、組合せの種類が多く、部品が製品でもあり、また別の製品を作るための部品であったりします。

【システム導入前】
基本は受注してから制作に取り掛かるのですが、必要材料の発注数を計算するのに、かなりの手間と時間を要していました。
材料も、ロット単位で仕入なければならないものもあり、制作に必要な数以上の仕入が発生することもあれば、共通で使える部品を、ある製品を組み立てる時に、ついでに作っておくこともある。

これらの在庫を確認しながら、適正な発注を行わなければならない。
受注が重なったときは、とても大変でした。

このような作業の煩雑さを解消すべく、システム導入を決めましたが、
・親子までの管理はできるが、孫やその下までの管理を行えるパッケージがなかなか見つからない。
・幾つかの業者に見積もりを取っても、どれも導入に踏み切るだけのコストではない。
社長が頭にある予算とは著しくかけ離れており、かつ、納得のいくよう説明がない。ただ出来ますと言うだけで、どういう仕組みかと尋ねても、もっと詳細の打合せを重ねてからという回答。
・じゃあ、この見積はなんなんだという疑問が、社長の胸に浮かびました。

【弊社からの導入を決めた理由】
・社長のお話をお聞きし、現状使用されているExcelを見せて頂き、見積と同時に、必要使用数を算出するプログラムのプロトタイプを作成しました。そのプログラムは、孫どころか、何階層でも設定することが可能で、どの階層であっても組み合わせることができるものです。
・見積提出時にそれをお見せすると、即導入を決定して頂けました。価格も、他社に比べてかなり安価だったのもあります。

【導入結果】
受注の度に時間をかけていた所要量計算が、製品を選択して数量を入力するだけで、必要部品の現在の在庫数と発注数、それに半製品の組立数が瞬時にわかるようになり、所要量計算に費やす時間がなくなりました。


【導入効果】
この会社様は少人数で運営されているため、所領量計算はすべて社長が行っており、システムを導入しても、経費削減などの劇的な効果は出ていませんが、社長の時間が劇的に空いたため、その時間を活用して、新規顧客開拓や新製品のアイデアを生み出すなどの余裕ができました。

作業は組立だけですが、現在は簡単な生産管理システムをを導入し、社員様の残業時間の削減に常げようと検討されています。