在庫管理システムの導入事例ご紹介その①卸業の場合~在庫の見える化による余剰在庫と現場オペレーションの改善~

2018/05/17
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当社在庫管理システムをご導入いただいたたくさんの事例から、今回、木材卸の会社の実績をご紹介いたします。


業種:木材卸
主な業務:平板や角材など仕入れ、買い手側の注文に応じて裁断加工、出荷。



【システム導入前】
システム導入前は、帳簿も適当だったり、裁断した残りを適当な場所へ置いていたため、出荷可能な商品があるのにかかわらず、余分な仕入を行っていました。また、お客様からの注文依頼に、的確な納期回答ができないことが度々ありました。

年一回、期末時の棚卸作業を行っていたのですが、同じ商品をあちこち探し回り、帳簿在庫とも大きなずれがありましたので、に多大な時間を要していました。

販売管理はパッケージを使用しており、裁断や端材の管理ができなかったため、大雑把な在庫管理しかできていなかったため、このようなことが起きていたのです。

【導入前の管理状況】
・お客様からの注文依頼に、的確な納期回答ができないことが度々あった。
・年一回、期末時の棚卸作業に多大な時間を要していた。また、その時に出荷できる商品が続々と出てきたものの、次年度には同じことの繰り返しであった。
・販売管理はパッケージを使用しており、裁断や端材の管理ができなかったため、大雑把な製品在庫のみを管理していた。

まさに、余剰在庫が経営を圧迫し、現場のオペレーションにも不備がありました。
そこで、無駄な仕入や商品の有無を確認する時間を削減するため、パッケージをやめてオーダーで作り直すことにし、依頼を受けました。
パッケージではできなかった、お客様に応じた機能を追加することにより、円滑な在庫管理を目指したのです。

【当社導入システムのご提案とソリューション概要】
・発注処理と受注処理を作成し、発注時には見込在庫、受注時には引当在庫として計上し、現物在庫以外に予定も含めた商品の在庫管理がきるようにする。
・仕入すると在庫計上。
・売上時、寸法に応じて在庫から減少(XX本、XX㎝)。
・商品毎に最低の長さを決め、その長さ以下になれば端材扱いとする。
・出荷指示入力を設け、その段階で裁断も含めた必要数を算出。簿上在庫が切れると警告を表示。
・棚卸記入表をExcelに出力し、そこから印刷。結果を元のExcelに入力し、それを取り込むことにより、棚卸作業の簡素化を図る。



【システム導入と同時に行った事(社内作業の改善)】
・商品の種類により、一定の置き場所を決める。
・裁断に失敗したものや、返品された商品の入出庫をしっかりと把握し、システムに入力するよう徹底。
・棚卸作業を、年一回から二か月に一回に変更。


【システム導入後の改善】
・初期段階では、帳簿上在庫を把握することにより、置き場所に現物がなくても探すようになったので、無駄な仕入が減少した。
・帳簿上在庫の制度が向上してくると、現場に確認に行かなくていいようになり、お客様への納期回答が早くなり、また的確になった。
・売上の数やサイクルを把握することにより、主要商品の常時抱える在庫が減少した。
・決算時に時間を要した在庫確認作業が短時間でできるようになった。


【導入結果】
システムを導入してから一年目に期末在庫金額が10%減少し、社員の平均残業時間が1日平均20分短縮、仕入総額は前年比より5%減少。2年目には、期末在庫金額が25%減少し、社員の平均残業時間が1日平均40分短縮、仕入総額は前年比より20減少。そして、3年目は、期末在庫金額が40%減少し、社員の平均残業時間が1日平均1時間10分短縮、仕入総額は35%減少しております。その間、売上は増加しており、減少はしておりません。


【導入効果】
~導入1年目~
期末在庫金額が10%減少
社員の残業時間が1日平均20分短縮
年間仕入金額が5%減少

~導入2年目~
期末在庫金額が25%減少
社員の残業時間が1日平均40分短縮
年間仕入金額が20%減少

~導入3年目~
期末在庫金額が40%減少
社員の残業時間が1日平均1時間10分短縮
年間仕入金額が35%減少



この会社様は、システムの導入費用を2年で回収し、後は利益の増加となっています。
システムを導入しただけでは劇的な改善はできませんが、この会社様のように、業務改善の取り組みと合わせて行うと、より多大な効果が引き出せます。
在庫の見える化とオペレーションの改善により余剰在庫を軽減することで、業務を効率的に改善。
当社は利益に直結する在庫管理ソリューションをご提供いたします。